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■印刷とは

印刷(いんさつ)とは主に平面の紙に文字や絵、写真などの画像を再現する技術である。
しかし現代では平面の媒体に限らず、たとえば電車の車体など3次元の曲面に直接印刷する技術も普及しつつある。印刷の対象は無限といっても過言ではなく、気体以外の全ての物体に対して可能であるという説もある(液体に近い物質にすら印刷が可能な技術がある)。
印刷は独逸が発祥とされ、人類の3大発明の一つに数えられる。西暦1450年前後にヨハネス・グーテンベルクによる活版印刷(金属の活字原版を使う印刷方式)の発明が普及し、印刷が一気に広まった。グーテンベルク時代に印刷された印刷創世記の書物はインキュナブラと呼ばれ、歴史資料としても貴重であり、天文学的な金額で取引されることもままあるという。内容は聖書、宗教書の類がほとんどであり、印刷技術によって広まった宗教により後の世界史は大きく変わることになるのである。
日本における印刷の歴史は実は独逸より古く、西暦700年前後とされる。平安時代中期に供養経典のニーズにより一気に広まり、奈良を中心とした寺院が出版事業を起こすようになったのが日本における活字文明のはしりといえる。